第2回極楽寄席無事終了
2013年 11月 12日
11月10日の第2回極楽寄席は無事終わりました。今回はお客さんが本堂からあふれ出るなどと言うことは無く、用意した40席の9割位が埋まった、落ち着いた寄席になりました。今はいろいろな意味でやってよかったなと、満足感に浸っている所です。
プログラムは以下の通りでした。
開口一番:宝家桃太郎
味噌豆:和朗亭楽珍
池田の牛ほめ:笑朗亭萬念
火焔太鼓:ながら家鮎太
――中入り――
色物
津軽三味線~三味線伴奏つき花笠音頭(歌と踊り)
南京玉すだれ
出来心:遊子家楽志
今回のプログラムの目玉は二つあります。まず、ながら家鮎太さんが出演してくれたこと。鮎太さんは岐阜大学落研出身で岐阜の素人落語界の重要人物のお一人です。鮎太さんが出演してくれたことにより、寄席全体がきりっと締まりました。
二つ目は色物で、先ず津軽三味線の演奏。次に三味線奏者に南京玉すだれの4人の演者が加わり花笠音頭の歌と踊り、そして三味線奏者が抜けて、代りに楽珍が加わり南京玉すだれ。この流れと変化のある色物は受けました。お客さんは大満足のようすでした。
プログラムが始まる10分くらい前に桃太郎さんが脳トレーニングのゲームをお客さんにやらせ、「さあ、落語を聴くぞ!」と言う気分を盛り上げたのも楽しかった。
プログラム以外でも感動的な光景を見ました。出演者一人のお母様(80代後半?)が雨の中をお一人でタクシーを使って到着し、その出演者が傘を持ってお母様を出迎え、笠を差し伸べ御身体を支えて本堂までお連れして、席に着かれるまで手を引いて面倒を見てられた。あの光景を思い出すと今でも涙腺が弛んできます。
また、前日私と女房が会場設営の準備をしていると、上品な老婦人がお寺の境内に入って来られ「明日は何かあるのですか」と訪ねられた。「落語会を行います」と答えると「それでは来てみましょうかね」とおっしゃり、お言葉通り聴きに来てくれた。帰る時には「病み付きになりそう」と言って帰って言ったそうだ。
後片付けをしてお寺から出た時、会場で見かけた人たちが5,6人、向いの喫茶店から出てきた。更に行くと別なお客様のグループがおしゃべりしながら歩いている。
この落語会は人が集まる場所になっているのだと思った。人が集まる場所。まさにお寺だ。落語を聴いていただくことも楽しいことだが、こうして人が集まる場所を作っているのだと感じた時、この落語会を始めてよかったなと思うのです。
―――了―――
by go-in-kyo-san
| 2013-11-12 17:03
| 落語in岐阜
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