郡上の山の家とセミ
2009年 08月 10日
6月初旬に義母、かみさんと3人で草取りに行って以来久しぶりに、かみさんと二人で山の家に行ってきた。恵迪寮の友達とちょっとのぞきにきたことは別にして、実に2ヶ月ぶりのことだ。部屋に入ってびっくりした。フローリングが白っぽいのだ。最初、囲炉裏の灰が飛んだのかと思った。灰にしてはざらざらしない。それどころか湿っぽい。カビだ、カビが一面に生えているのだ。床がカマンベールになっていた。ゴミを箒で吐き出し、雑巾掛けをした。雑巾が真っ黒になった。床が乾くにしたがって、素足で歩くと気持ちよくなってきた。
さて、次は草刈だ。電動草刈機を使って、草を刈った。さすが草刈機。手鎌で刈るよりずっと楽だ。家の周りをざっと刈ったところで、雨が降ってきた。雷も鳴り出した。しばらく降っていたが、やがて雨も上がった。草がびしょびしょに湿っていては、草刈りも出来ない。
何もしないでボーっとしていると、セミが鳴き出した。クマゼミに混じってミンミンゼミがミーン、ミーンと鳴き出した。そのうちツクツクホーシも鳴き出した。関東育ちの私にとってセミと言えばミンミンゼミなのだ。岐阜ではアブラゼミとクマゼミしか鳴いていない。どーもあのシャワシャワと鳴くクマゼミは、暑っ苦しくうるさいだけで風情が無いのだ。関東に住んでいる頃は、夏になるとまずアブラゼミ、ニイニイゼミが鳴き出し、少ししてミンミンゼミが鳴き出すと夏も本番となり、やがてお盆の頃にツクツクホーシが鳴き出すと、ああ、もうすぐ夏休みも終わりだと、何かさびしくなり、そして、ヒグラシがカナカナと鳴き出すと、もう絶望的に悲しくなるのだった。郡上の山の家があるあたりは標高が450mくらいあり、気候的に関東と同じくらいになるのだろう。ここでは岐阜と違って、ミンミンゼミ、ツクツクホーシ、ヒグラシが鳴いているのだ。関東の田舎と子供の頃を思い出す。
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甥一号
at 2009-08-10 22:59
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最近、都内ではニイニイゼミが見られません。会社でこの疑問をぶつけたら、同じように疑問を持っていた人もいました。その反面、以前はまれだったミンミンゼミがたくさん鳴いています。昔は、ミンミンゼミを聞くと、「ああ、珍しい」と思ったものです。
都内の住宅地では、ほとんどヒグラシ(カナカナ)を聞くことはありません。生命力が一番弱いのでしょうか、それとも幼虫の期間が長く、掘り起こしの頻繁にある住宅地では生きていけないのでしょうか。
しかし、都心でヒグラシを聞きました。ある夕刻、赤坂御用地(東宮御所)のある青山通りを歩いていたら、御用地からヒグラシの声。あぁー、懐かしい。悲しい気分になりますよね。カナカナって。
都内の住宅地では、ほとんどヒグラシ(カナカナ)を聞くことはありません。生命力が一番弱いのでしょうか、それとも幼虫の期間が長く、掘り起こしの頻繁にある住宅地では生きていけないのでしょうか。
しかし、都心でヒグラシを聞きました。ある夕刻、赤坂御用地(東宮御所)のある青山通りを歩いていたら、御用地からヒグラシの声。あぁー、懐かしい。悲しい気分になりますよね。カナカナって。
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隠居
at 2009-08-11 08:21
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ニイニイゼミが少なくなったのは、地面の乾燥が影響しているらしいと
何かで読みました。昔は箱根以西にしか居なかったクマゼミが北関東
まで北上しているとか…
カナカナの鳴き声を聞くと、必ず弓田の竹やぶの夕暮れを思い出すのです。
何かで読みました。昔は箱根以西にしか居なかったクマゼミが北関東
まで北上しているとか…
カナカナの鳴き声を聞くと、必ず弓田の竹やぶの夕暮れを思い出すのです。
by Go-in-Kyo-san
| 2009-08-10 20:43
| 山の家
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Comments(2)